顧客の声を店舗改善に活かすには?続けやすい記録と進め方
お客様の意見は聞いているのに、同じ困りごとが繰り返される。そんなときは、声を集めた後に「何を、誰が、いつまでに直すか」が決まっているかを見てください。
大きな管理表を作る前に、一つの改善を短いメモにまとめるところから始められます。口頭、問い合わせ、アンケート、口コミで届いた声を残し、担当と見直す日を決める。下の記入例を使えば、返信だけで終わらず、店内の作業へつなげられます。
最初に、直すことを一つのメモにする
「案内を改善する」だけでは、担当者は何をすればよいか分かりません。お客様が困った場面と、変える内容を具体的に書きましょう。
次は「受付後、どこで待つか分からない」という声を受けたと仮定した記入例です。実在店舗での改善実績ではありません。
| 書くこと | 記入例 |
|---|---|
| 何を直すか | 待つ場所と、呼ばれ方が分かる案内にする |
| 誰が、いつまでに | 受付担当が案内を用意し、店長が9月7日までに確認 |
| 何ができたら作業完了か | 案内を置き、スタッフが同じ説明をできる状態 |
| 後で何を見るか | 昼の受付で、待つ場所を聞き返す方がいるか |
| いつ見直すか | 9月8〜14日の様子を、9月15日に店長が確認 |
普段使うノートや表計算に、この5項目を残せば使えます。改善内容を一覧にしたものが改善台帳です。最初から項目を増やすより、実際に動かす一件を書いてみてください。
元になったお客様の声も、後で読めるようにしておきます。「何を聞いてこの変更を決めたか」が分かれば、担当が変わっても引き継げます。
口頭・問い合わせ・アンケート・口コミを同じ場所で確認する
感想が別々の場所にあると、店長に伝わった意見だけで判断しがちです。今ある記録を使いながら、店内で見直す場所を一つ決めましょう。
| 届いた場所 | 短く残すこと |
|---|---|
| 店頭での会話 | 聞いた日、困っていた場面、話の内容 |
| メール・電話の問い合わせ | 内容と元の問い合わせ番号、返信が済んでいるか |
| アンケート | 質問と回答、いつ集めたものか |
| 公開口コミ | 書かれている内容と確認日、元の投稿を確かめる場所 |
お客様の言葉と、スタッフの推測は分けます。「待つ場所が分からなかった」は声の内容ですが、「混んでいたからだろう」はまだ推測です。
改善の共有に、氏名や電話番号を繰り返し貼る必要はありません。個別の対応に必要な情報は元の管理先に置き、必要な担当者が確認できるようにしてください。
似た意見はまとめても、元の声は消さない
同じ待ち時間の話でも、別のお客様から届いた可能性があります。一方、同じ問い合わせの追加連絡を、新たな不満一件と数えると実態が分かりにくくなります。
たとえば「待つ場所が分からない」という声を店頭で聞き、後で同じお客様から追加の連絡があったとします。これは説明用の架空例です。
同じ件の続報と確認できたなら、最初のメモに追加して残します。別のお客様か分からない時は、勝手に一件へまとめず、元の声を残したまま「待つ場所の案内」という同じ改善につなげます。
よい声も一緒に使えます。「待つ場所を教えてもらえて助かった」という感想があれば、その案内をほかのスタッフも使えるか考えましょう。
どの声から対応するか
数が多い順だけで決めず、お客様への影響と、今分かっていることを見ます。
- 安全や営業中の支障に関わる声は、定例の集計を待たず担当へ伝える。
- 同じ困りごとが繰り返す場合は、実際の場面を確かめる。
- 理由が分からない意見は、推測で原因を埋めず、調べることを決める。
- よかったという声からは、続けたい作業を選ぶ。
たとえば「床が滑りそうで不安だった」という声は、1件でもその場を確認する対象です。待つ場所への声なら、掲示がないのか、説明が聞こえないのかを確かめます。
「スタッフの説明不足」と先に決めると、掲示の位置や待機場所の問題を見落としかねません。直す内容は、現場を見てから決めましょう。
「案内を置いた」と「迷う人が減った」を分ける
掲示を置いたら、設置作業は完了です。でも、それでお客様が迷わなくなったかは、まだ分かりません。
メモには「対応前」「実施済み・確認待ち」「確認済み」など、自店で使いやすい状態を付けます。難しい分類にせず、次にすることが分かれば十分です。
確認を先送りする場合も、理由と次に見る日を残してください。返信をしたことと、店内の問題を直したことも別々に扱います。
確認する日は、掲示が置かれているかだけでなく、受付でお客様が迷っていないかを見ます。スタッフにも「待つ場所を聞き返されたことはあったか」と尋ねると、次に直す点を考えられます。
声が減っても、変更の効果とは限りません。来店が少なかったり、担当者が違ったりすることもあります。声がゼロなら解決したと決めず、店内の様子も確かめてください。
週に一度、止まっている仕事を確認する
店長と担当者が、期限の来たメモと確認待ちのメモを見ます。「全部終わったか」ではなく、次の三つを確かめると進めやすくなります。
- 予定した作業はできたか。止まっているなら何が必要か。
- 変えた後、お客様が困る場面は残っているか。
- 続ける、直す、いったん保留するのどれにするか。
一人店舗なら、自分で作業して後日確認する形でも使えます。対応を増やしすぎず、実行できる一件から進めましょう。
新しく感想を聞く場合は、店舗アンケートの質問例から、確かめたい場面に合う質問を選べます。
感想を集めるところで止まっているなら
改善する内容は考えられても、「感想が担当者の手元で止まる」「口コミの案内が続かない」という悩みが残ることもあります。日々のお願いの仕方は、Google口コミを増やす店頭・来店後の仕組みで確認できます。
口コミぽんは、QRコードや専用URLでお客様にアンケートを案内し、お店への感想を集める店舗向けサービスです。アンケートを通じたGoogle口コミの投稿案内もサポートします。
声を集める仕組みも整えたいときは、口コミぽんのサービス案内をご覧ください。問い合わせフォームでは、今止まっていることから相談できます。先に台帳を完成させる必要はありません。
