飲食店の集客方法、お客さんが来ない原因から選ぶ最初の一手

いつもより空席が目立つと、SNSの投稿や値引きを増やしたくなります。けれど、先に確かめたいのは、初めてのお客様と、再び来てくれるお客様のどちらが減っているかです。

飲食店の集客方法は、店を知る、他店と比べる、予約して来店する、もう一度来る、という場面に分けると選びやすくなります。営業時間が違う、メニューの価格が分からない、といった身近な不便から直せることもあります。店の記録とお客様の一言を使い、今のお店で変えることを一つ決めましょう。

目次

集客方法は、お客様が迷う場面に合わせて選ぶ

今のお店に近い行を、下の表から探してください。すべての方法を同時に始める必要はありません。

お客様の場面店で確かめたいこと最初に試すこと
店を知る初めて来る人が減った。店の存在や場所が伝わっているか地図の店舗情報、SNSの紹介欄、店頭の案内を確認する
他店と比べるメニューや席について同じ質問をよく受ける今の料理・価格・店内が分かる写真と説明をそろえる
予約して来店する電話を取れない、入口が分かりにくいなどの声がある予約方法と営業時間、入口までの案内を確かめる
もう一度来る初来店はあるのに、顔なじみの来店が減った食事中に困ったことと、次に利用したい場面を聞く

この表は、原因を決めつけるためのものではありません。雨、休業、近隣の工事なども客数に影響します。思い当たる行があれば、予約記録や接客中に聞いた声と合わせて確かめる、という使い方です。

店休日の誤表示や切れた予約リンクを見つけたら、集計を待たずに直してください。

客数は「初めて」と「再来店」に分けて見る

月全体の売上だけでは、どのお客様が減ったのか分かりません。まずは客数を、初めての来店、2回目以降の来店、分からない人に分けます。記録がなければ、会計時などに「当店のご利用は初めてですか」と、無理なく聞けるところから始めてください。

比べるのは、平日ランチ同士、土日ディナー同士など、似た営業条件の期間です。営業日数も合わせましょう。人数と組数を混ぜず、分からない人は推測で常連客に入れません。

初めてのお客様には、余裕のあるときに次の二つを聞くと、見直す情報を選びやすくなります。

  • 「当店を何で知りましたか」
  • 「今日、当店に決めた理由は何でしたか」

たとえば、知ったきっかけはInstagramでも、来店を決めた理由は「価格が分かりやすかった」かもしれません。知ってもらう方法と、選んでもらうための情報を分けて考えられます。選択肢付きで聞くなら、来店動機アンケートの質問例も使えます。

小さな点検メモから、最初に直すことを選ぶ

下は、平日ランチを見直すための架空の記入例です。新しい集計表を何枚も作らず、手元の客数と数件の声を一緒に見る形にしています。

確認すること架空の記入例
比べる期間と客数前半・後半とも平日ランチ10営業日。110人から95人へ減少
初めて・再来店・不明初めて40人から25人、再来店60人で同じ、不明10人で同じ
来店経路後半の初来店25人のうち聞けた8人は、Googleマップ4人、店頭3人、知人の紹介1人。残り17人は未確認
来店前に迷ったこと聞けた8人のうち2人から「ネットのランチ価格が古いと思った」との声
食後に気づいたこと聞けた範囲では、料理や接客の同じ困りごとはまだ見つかっていない
最初に変えること自店が管理する掲載先のランチ価格を確認し、古い表示を直す

この例では客数の減少15人分が、初来店の減少と一致します。ただし、8人の回答だけで集客全体の原因や媒体の優劣は決まりません。再来店の60人も延べ人数なので、「60人全員が同じ常連さん」とは限らない点に注意が必要です。

価格を直すのは、それだけで客数が戻ると分かったからではなく、実際に迷った声があり、表示の誤りを確かめられるからです。自店でも、見つかった不便と、今直せることが重なる一つを選びます。

呼びたい人を、場所と食事の場面で決める

「もっと幅広い人に来てほしい」だけでは、写真も説明も選べません。空いている時間に、誰がどんな食事をしたいのかを一つ考えます。

平日ランチなら、近くで働き、休憩時間に一人で食べたい人。週末の昼なら、近所に住み、子どもと一緒に食事をしたい家族。夜なら、仕事帰りに二人でゆっくり話したい人などです。

一人で入りたい人にはカウンター席、家族には実際に利用できる席や設備の情報が判断材料になります。提供時間や子ども向けの対応は、お店でできる範囲だけ伝えてください。

車で来る地域なら駐車場からの入口、駅の近くなら駅からの道順も確認したい情報です。距離だけで商圏を決めず、今のお客様がどこから、何の用事で来ているかを手がかりにしましょう。

来店までの場面別に、情報と接客を見直す

店を知ってもらうには、探す場所と通る場所に情報を出す

初めての人に見つけてもらう方法には、Googleマップ、SNS、グルメサイト、店頭の看板、近隣へのチラシなどがあります。選ぶ基準は、呼びたい人がお店を探す場所、普段通る場所と重なるかどうかです。

近くでランチを探す人に向けるなら、Googleマップの店舗情報と店頭で、料理の種類や営業中かどうかが伝わるかを確認します。SNSから知ってもらうなら、料理の写真に加えて、店のある地域や利用できる時間が分かる紹介欄にしましょう。

Googleビジネスプロフィールは、Google検索やマップに表示する店舗情報を管理する仕組みです。住所、営業時間、電話番号などを整えられます。新しい媒体を増やす前に、すでに載っている情報が正しいかを見るところから始められます。

比べてもらうには、料理・価格・席を具体的に見せる

「雰囲気のよいお店です」と書いてあっても、初めての人は、自分に合うか判断しきれません。今注文できる料理、その価格、量のイメージが伝わる写真、使える席がそろっているかを確認してください。

たとえばランチを探す人なら、料理の接写だけより、セット全体が分かる写真もあると選びやすくなります。価格を改定したら、自店サイト、グルメサイト、SNSの固定投稿など、自店で管理する表示を見直します。Googleマップでは、利用できるメニュー欄や自店の写真も確認対象です。

お客様の感想にも、選ばれた理由のヒントがあります。「一人でも落ち着けた」という声があれば、実際のカウンター席を見せる、といった使い方です。一つの感想を全員の評価とせず、店の特徴と合うか確かめましょう。

予約・来店の迷いは、お客様と同じ画面で確かめる

スマホで店名を検索し、予約先を開いたとき、日付や人数を選ぶところまで迷わず進めるでしょうか。掲載先から古い予約ページへ飛ぶ、電話番号が違う、といった不便は店側の画面だけでは気づきにくいものです。

予約ページの営業時間と実際に受け付ける時間、予約できる席の条件を確かめます。電話に出られない時間が多いなら、今使っている予約方法の案内を分かりやすくするのも一案です。新しい予約サービスの導入は、費用と店側の管理の手間も含めて検討しましょう。

予約せず来る人には、入口の写真、建物の階、ラストオーダーが分かる案内が役立ちます。満席で断ることが続く場合は、集客を増やす前に、受け入れられる曜日や時間帯を整理する必要があります。

再来店してもらうには、食後の困りごとを一つ聞く

再来店が減ったときに確かめたいのは、食事を終えた後の感想です。「料理や店内で、気になったことはありましたか」と聞けば、味の好みのほか、待ち時間、席の使いにくさ、注文の分かりにくさなどに気づくきっかけになります。

「次はどんなときに利用したいですか」という質問も使えます。仕事帰り、家族との食事など、次の利用場面が分かれば、案内するメニューや時間帯を選びやすくなるためです。紙やQRで聞く場合の選択肢は、店舗アンケートの質問例から選べます。

同じ困りごとが続いたら、店内の様子と照らして一つ直します。そのうえで、希望する人に次の季節メニューなどを案内しましょう。感想を聞くこと、店を改善すること、次の来店を知らせることは、それぞれ必要な作業です。

変えた後は、客数とお店の負担を一緒に確かめる

価格表示を直したら、変更した日をメモし、次の同じ曜日・時間帯の客数や質問の変化を見ます。先ほどの例なら、次の平日ランチ10営業日を最初の確認時期にできます。10日で効果が決まるという意味ではなく、見直し忘れを防ぐための目安です。

Googleビジネスプロフィールの閲覧数やルート検索、SNSの反応も手がかりになります。ただし、見られた数と、予約・来店した数は別です。Googleの通話数も、通話ボタンが押された回数であり、電話がつながった件数ではありません。

客数が増えても、値引きや広告費、スタッフの作業が大きく増えていないかを確認してください。広告を試すなら、地域・目的・使う上限額を先に決め、来店につながったかを店の記録と合わせて見ます。

雨や周辺イベントなどの条件が違えば、変化を施策だけの成果とは言えません。新規客、再来店客、お客様の声、費用と手間を見て、続けるか、別の不便を直すかを判断します。

食後の声を聞く仕組みを、お店に合わせて考えたい方へ

来店前の情報は直せても、営業中に一人ずつ感想を聞くのは難しいことがあります。会計時に案内するのか、テーブルにQRを置くのか、お店によって続けやすい方法も変わります。

口コミぽんは、お客様へのアンケートを通じて、Google口コミの投稿をサポートする店舗向けサービスです。QRコードや専用URLからアンケートを案内し、来店後の感想を聞くきっかけを作れます。

食後の声を聞く方法を検討している方は、口コミぽんのサービス内容をご覧ください。「忙しい会計時でも案内できるか」「今のお店ならどこで使うか」といった使い方から相談できます。聞きたい内容への対応や、キャンペーンの対象・内容もあわせてご確認ください。

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